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ベトナム・ハノイの日系企業で現地採用スタッフとして働きはじまめした。現地採用について、ベトナムについて綴っていきたいと思います。

現地採用1週間

結論から書きます。

私は現地採用で海外に来たことを後悔しています。

 

-自分で決めたのに何言ってんだ

-まだ1週間でそんなこと言ってどうする

-仕事や環境に慣れてないだけでは

-ホームシック?

-ほら、知ったこっちゃない

 

...周りに話したら、きっとこんなことを言われるでしょう。

 

私は大学卒業後、東京本社の大企業に新卒で入社しました。

端から見れば、「勝ち組」だったかもしれません。

そのまま働き続けていればの話ですが。

ただ、当時どうしても海外に関わる仕事がしたかった。

効率が悪くて、残業も平気でさせるような環境が嫌だった。

自分の居場所では、成長が見込めないと思っていた。

本社で働き始めたときは、辛くて線路に飛び降りようと考えたこともある。

 

それでも、あの環境が懐かしいと思う。

常に守られていて、蚊帳の中にいた。

周りには同じ立場の同期がたくさんいた。

 

仕事のことだけではない。

好きなものを好きな時に手に入れることができる環境だった。

距離はあっても、思い立てば会いたい人にすぐに会いに行ける。

 

今は、誰も守ってくれないし、好きなものを手に入れるのには苦労が必要で、

会いたい人にすぐに会いにいくこともできない。

 

現地採用スタッフは、本社から見れば顔の見えない現地スタッフのうちの一人で、

さらに日本人だから、日本人の付き合いには参加せざるを得ない。

私は「日本人だから」採用されている。同じ立場の現地人スタッフよりもかなり多くの給料をもらっている理由はそこにある。

もし日本語ができて、日本人の付き合いができる現地人がいたら、いとも簡単に取って代えられるだろう。

日本で嫌だと思ったことが、果たして海外では我慢できるか?

 

そんな程度なのだ。

たかだか日本で2年弱働いた経験なんて、なんの役にも立ちやしない。

ノースキルの人間こそ、大企業に入れた幸運を生かすべきだったのだ。

得られたものに比べて、失ったものが大きすぎた。

 

帰国するか、留まるか。

常に自問自答しているが、まだ答えが見当たらない。

次こそは、後悔のない決断をしたい。